バンクーバーの話題で人気者になる作戦が失敗した手術

ある日、いわゆる冠動脈バイパス手術がありました。手術終了間際に先週バンクーバーに行っていたことが話題にあがり、何もしてないんだけどなぜかいる胸骨プレートの業者さん(綺麗な人)からも「バンクーバー行ってみたいと思ってたんだ、どこ行ったか全部教えて」と声をかけられました。「バンクーバーはアジアン料理がすごく多いんだ、だからここのラーメン食べて、そこのラーメン食べて、あそこのラーメンも美味しかったよ」と…

ニューpa候補と手術

ある日、ハートメイト3後の心臓移植がありました。ジョンSとニューpa候補のアレンが手伝ってくれました。アレンはあまり経験無いみたいですが、割と手伝うのが上手というか、今までシカゴ大学に来た新人の中では群を抜いて今後伸びて行く可能性が高い感じの人でした。手術は肺動脈を剥離しすぎたところが止血中に裂けて大変でしたが、なんとなく終わりました。   北原 大翔卒業年度:2008年 現在勤務地:シ…

僧帽弁にてこずる手術

ある日、僧帽弁とバイパスの手術がありました。午後にはジョンG(PA)を解放しなくちゃいけない、という理由で朝から超特急モードでチーフが手術をしていました。バイパスまではするするといってたのですが、僧帽弁の視野がめちゃくちゃ狭くてめっちゃ苦労してました。最終的には小さな声で「ファックミー」と漏らしてました。Fワードが出るということは相当きていたんだと思います。 その後成人先天性の緊急心嚢液ドレナージ…

何事もない冠動脈手術

ある日、何事もない冠動脈バイパスがありました。何かないかと思い出そうとするのですが、何事もありませんでした。しいていうならデイビッドのおっさん(クリニカルアソシエイト、フェローとアテンディングの間みたいな人)が「この症例はチーフから手伝うように言われてるんだ。だから俺が胸開けるけどいいよな。な。」と術前に念押しされたことくらいです。「いいけど」と答えました。手術は終わりました。 北原 大翔卒業年度…

パトリックというナンパなやつと手術

ある日、LVAD(heartware)と僧帽弁の手術がありました。なんか右房とか「なんでこんなに薄いの」と泣きたくなるくらい薄かったです。 6月1日から心臓麻酔のローテーションにパトリックというラテン系の男が入ってきました。ICUで一緒に働いていたことがあるのですが、彼も僕に彼女を作ってあげよう連盟の1人みたいで、関係ない手術に入ってきてずっと僕に話しかけてきてました。彼が言っていたのは 「アジア…

拡大鏡でよく見える手術

ある日冠動脈バイパスの手術がありました。普段使ってる拡大鏡は3.5倍なのですが(シカゴに来た時に買ってもらいました)、最近バイパスの時は日本から持ってきた4倍のものを使っています。倍率が高いというより、なんかすごくきれいに見えるからです。カールツァイスというメーカーのもので、かなり良さげですが、やや重いのと焦点距離が近いのが辛いところです。拡大鏡つけるのなんかかっこいい感じするよね、が僕が心臓外科…

素顔のマッケンジー手術

ある日、手術の95パーセントはロボット手術であるロボ外科医のロボット使わない通常の手術(バイパスと弁)に入りました。手術中なにかと「ヒロ、再開胸どうやって開けてる?」「人工心肺いつ回す?」「足からカニュレーションした方がいいかな?どうしよ」と優柔不断の質問マシーンと化していました。この人、普通の手術できないのかな、と思いましたが、めちゃくちゃ上手に手術してました。何も知らないように見せかけて、実は…

セクハラで訴えられてるらしいよ 手術

ある日、再開胸のAVRがありました。昔ホモグラフトした人で割とややこしい感じでした。それが終わると心移植でした。 まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、どうやらシカゴ大学がセクハラで訴えられてるということが朝の話題になってました。前に3ヶ月くらいいてすぐに辞めていったしょぼめのPAがいたのですが、その人が朝のニュースにでてシカゴ大学で同僚からセクハラを受けていたので訴えます、と高らかに宣言してい…

ストロベリー好きという嘘の手術

ある日、珍しいタイプと話題になっていたPAPVC(そもそも基本的なものがよくわかりませんが)の手術がありました。手術にはチーフと小児専門のジマーという先生(年間に4件ほどの小児心臓手術をする)が同時に入っていたため、いわゆるダブルアテンディング体制でわちゃわちゃしていました。当然「ほれやってごらん」と渡されても両者からあーでもないこーでもないと言われわちゃわちゃとしていました。 6月の終わりに僕も…

お茶目なチーフの手術

ある日、弁を全部いじる手術がありました。チーフの症例だったのですが、PAがいないという緊急事態であったため、ラザ(レジデント)と僕で手術に入りました、今日のオペナースはショーンでしたが、調子が悪かったのか間違ってばかりいました。チーフはそれをみてちょっと意地悪してやろうと思ったのか、僧帽弁のサイジングの際に「33mm、オッケー。じゃあ次、35mm」とありもしない弁のサイズを言い、困って探してるショ…