手術以外の仕事内容について

2018-01-18

最近は「孤独のグルメ」を観ては、和食に想いを馳せています。わさび丼にはまっています。

レジストラの仕事としては手術がメインで、それ自体はそれほどストレスを感じることはありません。つらいと感じるのは電話対応や外来対応などの手術以外の仕事なので、それについて簡単に述べてみたいと思います。

AU(Prince Charles Hospital、ブリスベン)。コンサルタント10人位、レジストラ10人位、レジデント5人位。レジストラは20代後半から30代。私は上から2番目の年齢だった。5チームを3ヶ月毎にローテート。朝はチームによるが、6時半出勤。回診をして、火水木は7時半から勉強会(レジストラが持ち回りで45分くらいのプレゼンをする)。その後は、手術外来病棟当番1st oncall)。手術の人は手術に行って色々やる。1st oncallの人はひたすら電話対応。電話の内容は多岐にわたる。患者紹介からドレーンや薬のことまでひっきりなしに電話が掛かってくる。とてもストレスフル。この1st oncallの人は20時まで電話番をして、20時から朝まで2nd oncallが自宅で電話の番をする。患者さんが不安定だったり緊急手術の時は急いで病院に向かう。外来当番の人は外来で患者さんを診る。外来で患者さんを診たらその内容を上司に相談する。OKをもらえば患者さんを帰したり入院させたりする。医療に関する会話は何とかなるが、脱線するジョーク好きな御高齢者はとても難しい。何言われているか分からないので、ニコニコしながらイエスともノーともつかない「ノェース」みたいな相槌を打ち続けることもあった。診療内容はディクテーション(口述記録)してGPに送る。土日は当番でなければ病院には行かない!土日の病棟当番(1st oncall)は朝8時から夜8時まで1人で病棟対応と電話対応をする。結構大変。土日の2nd oncallは昼間は緊急手術があれば対応する。夜は8時から朝8時まで自宅で電話番。平日の1st oncallと2nd oncallは週一回ずつ、土日のoncallは月に一回位(土曜と日曜でセット)。平日は大体16時から19時に帰宅(明るいうちに帰れる時も多い)。一週間の勤務時間は60-80時間くらい。日本に比べればかなり短いと思うが、AUの他科に比べると長いと思う。いい点は、夜病院に呼ばれて働いた場合は、最低8時間以上は休まないといけないシステムになっていること。もしこれを破れば、病院側は沢山の給料を払わなければならないなどのルールがあるので、深夜帯に呼ばれた次の日は積極的に休ませようとしてくる。Fatigue leaveと言われる。最初のうちは慣れない英語での診療で疲れ果てていたので、このFatigue leaveにはとても助けられた。心臓もしくは肺移植は平均すると1週間に1件弱あり、臓器を取りに行くため呼ばれる。若手のコンサルタントが臓器を採取するので、レジストラは順番でアシスタントとしてついていく。

NZ(Auckland City Hospital、オークランド)。コンサルタント9人位、レジストラ9人位(インド人が5人!白人が1人だけ。)、レジデント9人位。こちらのレジストラは各国で専門医を取ってきた人ばかりなので皆40歳前後で、最高齢は52歳。36歳の私はレジストラの中では年齢的には下から2-3番目。9チームを3ヶ月毎にローテート。朝はチームによるが、7時出勤。回診をして、水曜のみ勉強会(レジストラが順番で45分くらいのプレゼンをする)(水曜日の手術は午後からなのでゆっくりとした時間を過ごす)。その後は、手術外来病棟当番ward registrar)。手術の人は手術に行って色々やる。Ward registrarの人はひたすら電話対応。とてもストレスフル。このward registrarの人は16時半まで電話番をして、16時半からはnight oncallが電話の番をする(22時半まで病院で待機、その後は朝まで自宅で電話番・待機)。深夜帯に患者さんが不安定だったり緊急手術の時は急いで病院に向かう。Ward registrarは月曜から金曜まで毎日続けて担当する。地獄の1週間と言える。英語ネイティブ達もとても嫌がる。いわんや私をやという感じ。外来当番の人は外来で患者さんを診る。診療内容は同じ。土日は当番でなければ病院には行かなくてもいい。行ったほうが安心するけど。土日の病棟当番(Ward registrar)は朝8時から夜22時半まで1人で病棟対応と電話対応をする。深夜も自宅で対応する。土日の2nd oncallは昼間は緊急手術があれば対応する。夜中は緊急手術のみ対応し、電話対応はしない。Ward registrar週間は3ヶ月くらいに一回。土日の当番は2ヶ月くらいに一回。平日は大体16時から19時に帰宅(日が長いので明るいうちに帰れる)。一週間の勤務時間は60-70時間くらい。AUに比べると短い。Fatigue leaveもとれる。移植はAUと同様に週一で起こる。劣悪な飛行機で遠ーくの病院へ臓器採取に行くのは体力的につらい(往復12時間の移動)。臓器採取係になると、毎回必ず行かなければならないので体力をつける必要がある。

卒業年度:2007年
留学前勤務:イムス葛飾ハートセンター
現在勤務地:Auckland City Hospital(ニュージーランド)
所属:Senior Registrar

2016年からブリスベン、2017年からニュージーランドで研修を行っています。これから留学を考えている方の参考になればうれしいです。
質問などあればseiri45@yahoo.co.jpまでどうぞ。

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