コンサルタントの怒り

2018-03-31

当直の際、我々レジストラは院内で働き、緊急手術になりそうな時にオンコールのコンサルタントに電話をして来てもらいます。

コンサルタントは10人くらいいますが、皆さん性格が大きく異なります。大きく分けると、緊急手術をしたくないタイプとしたいタイプに分けられます。前者のタイプは電話をかけるとあまり嬉しくなさそうにしますが、後者のタイプは電話をかけると嬉しそうにします。

昨日の当直のコンサルタントは、手術が大好きなタイプでした。手術が上手で一度も怒ったのを見たことのない温厚なベテラン外科医、イェンズでした。昨日は祝日だったので、もともと準緊急症例として入っていた2件(他のコンサルタントの手術)以外には緊急はありませんでした。ですので、イェンズを呼ぶことはありませんでした。

ですが、その2件が終わった頃に、イェンズから電話がかかってきました。電話をとると、間髪を入れず、そして珍しく声を荒げながら

「緊急手術は来たか!?なーんで俺には手術がないんだ?オンコールの俺が手術をしてないのに、なーんであいつらが手術をしているんだ?どうなってるんだ!まぁ、ユウスケにこんなこと言ってもしょうがないんだけども。。。(プンスカ)」

とのことでした。あまりに怒っていたので、これはなだめなければと思い

「そうですよね。アンフェアですよね。でもこれは私の普段の行いが悪いからかもしれませんねテヘペロ(笑)」

と言いました。傾聴的態度を示し、且つ、自分を落としながらの軽いジョークも交えた(とっさの返答としては)うまい返答だと我ながら思いました。そして、この2年間の成長を実感し涙さえ出そうになりました。

私の返答を聞いたイェンズは

「えっ!?ごめん良く聞こえなかったけど、それにしてもあいつら一体どうなってるんだ!俺に手術やらせるべきだよなー!?(さらに怒り)」

とのことでした。私は「Yes.」とだけ答えました。

昨日はそんなことがありました。

 

卒業年度:2007年
留学前勤務:イムス葛飾ハートセンター
現在勤務地:Auckland City Hospital(ニュージーランド)
所属:Senior Registrar

2016年からブリスベン、2017年からニュージーランドで研修を行っています。これから留学を考えている方の参考になればうれしいです。
質問などあればseiri45@yahoo.co.jpまでどうぞ。

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