最終報告

2018-03-28

タイ(CCIT)に留学していた中村です。

21日に2年間の留学を終えて帰国しました。温度差に戸惑いつつも体調を慣らしています。

今回が最後の投稿となります。

タイ(CCIT)で参加した手術は576件でした。うち、約50%(289件)が僧帽弁関連の手術で、40%(236件)が僧帽弁形成術でした。形成術も約半数がリウマチ性MSに対する形成術でした。

手術では執刀の機会はそれほどありませんでしたが、Dr.Taweesakからマンツーマンで指導を受け(決して楽ではありませんでした)、手術スキルは向上させることができたと思います。他のスタッフ、コメディカルの温かいサポートもありました。また、P.perierをはじめ多くの世界のtop surgeonの手術を見る機会をいただきました。たくさんの友人、知人ができたことも幸せでした。

仕事以外では家族との時間が持てたというのがやはり有難いです。

 

心臓外科医において留学(永住ではなく、限定された期間)が必要かと聞かれると、決してそうではないと思います。留学にはお金もかかりますし、家族へかける負担も日本にいるのに比べて大きくなります。何より留学するための資格取得(USMLE、IELTSなど)のために時間を取られます。そしてそれらの資格が必ず取れて留学できるという保証はありません。さらに言うと留学後には他の医師、コメディカルからの評価が待っています。 留学=成功ではなく、留学して戻ってきてからが本当の試練だと思います。それならば日本で師匠と仰げる医師を見つけその人の下で研鑽を積むというのもよい選択肢だと思います。

しかし心臓外科医としてではなく一個人として海外で生活するという事は、他文化を受け入れてその中で生活をしていくことは、人としての視野を広げるための良い手段だと考えます。

いろいろと自分の意見を並べてしまいましたが、僕個人としては留学してよかったと思っています。この2年間の経験を病院でもまたそれ以外でも役立たせていければと思います。

 

最後になりましたが、JAYCSメンバーのますますのご活躍を心より祈念しております。

 

 

卒業年度:2002年
留学前勤務地:昭和大学江東豊洲病院
留学先:Central Chest Institute of Thailand (CCIT)
所属:Clinical Fellow

2016年4月よりタイにあるCCITに留学しています。CCITはバンコクの隣ノンタブリ県にあり
年間約1000例の開心術を行っています。この病院には僧帽弁の形成術で有名な
Dr.Taweesakがおられ、僧帽弁形成術の割合がタイの他病院に比べて高くなっています。
リウマチ性僧帽弁狭窄症に対する形成術も積極的に行っています。月曜日から水曜日までは
基本的にDr.Taweesakの手術に入り形成術の手技について学んでいます。
木金は他のstaffの手術に参加しています。現在、毎週6~10件の手術(胸部疾患含む)
に参加しています。現在タイには私以外にも留学されている先生方がいらっしゃいます。
施設により研修内容が異なるので、その先生方の記事も含めて情報を発信していけたらと
考えております。どうぞよろしくお願いします。

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