普通の冠動脈バイパス術、だけど何かが違う手術

2018-05-17

ある日、普通の冠動脈バイパス術がありました。普通に胸を開けて、普通にバイパスをして、普通に胸を締めました。でも今日は、いつもと何かが違うことに気づきました。もうそこに、TSUSHIMA君はいませんでした。

 

 

あと、大事なことなんですが、無事に手術も終わり自分の中ではまずまずの出来だったな、と思っていたところ、その日の帰り道に太田先生(上司)から

「今日の手術、もっと速くやろうとか、もっと正確にやろうとかいう気が無かったやろ」

と言われました。ものすごく図星でした。もちろんいつも早く手術を終わらせるように動いてはいるのですが、エクストリームにそれを続ける、早く終わらせるために何ができるか考える、周りも早くしないといけないような空気感にする、という姿勢はどこかの時点からなんとなくおろそかにしていたのに気づきました。来た当初はそこに集中していたのですが、悪い意味で自分でも気づかないうちに慣れてしまっていたみたいです。

「1時間かかるものを1時間でいいや、と思ったらそれ以上の成長はない、次は55分、次は50分、と自分を追いやっていかないといけない。まだまだ止まる時ではない」

いい外科医になるためにはいくつかの条件が必要なのだと思いますが、僕が得た最大の恩恵は、いい師に巡り会えたということだと思います。

バイパスの吻合中に「ちょっと抜けていい?」といって出ていったジョンG(PA)がなかなか帰ってこないのをみて「ジョンG、 うんこかな?」と小学校2年生のようなことを言ってた人とは別人のようでした。

卒業年度:2008年
現在勤務地:旭川医科大学
所属:心臓外科

2018年の8月にシカゴ大学の心臓外科フェローを終えました。質問などあれば気軽に連絡ください。

メール:kitaharahiroto@yahoo.com

face bookアカウント:北原大翔~モテたい心臓外科医、米国へ渡る~

2件のコメント

  • 北原 大翔 2018-05-21 at 6:45 AM

    でも結局フリーザにやられてますよね。悲しいですね。

  • 真匿名 2018-05-18 at 3:52 AM

    はずかしめの刑を受けるほど成長する、怒られるほどよく考えて動くようになる、やられればやられるほど強くなる、ナメック星でのベジータは、いつのまにかフリーザと戦えるくらいになっていた

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