ニュージーランドで看護師として働く ~病棟の看護師さんの視点③~

2018-06-17

以下、病棟で働いている看護師さん(淺川真由美さん)に書いて頂いた文章です。他にも興味があることがあればseiri45@yahoo.co.jpにメールなど頂ければ幸いです。

基本的に患者さんは、術後1日目にICUから病棟に戻ってきます。病棟では早期離床をすすめ、ほとんどの患者さんが術後2日目には歩き回るようになります。先生のブログにもありましたが、心臓弁置換でもバイパスでも、心臓手術後の在院日数は5日を目標にしています。もし術後ADLの低下が著しい場合、すぐにPT(理学療法士)に介入してもらい、必要時歩行器をオーダーしてもらったり、リハビリ病棟への転院を考慮します。PTはリハビリプランをたて、ほぼ毎日来てくれますが、実施するのは看護師主体となります。

前回、創処置時に「体格の良い患者さんも多い」と書きましたが、近隣の島々出身、特にサモア人やトンガ人等は背が高いだけでなく、体重も100kgを超え、200kgに近い患者さんもいます。そういう患者さんに限って意欲も低いので、術後一人で動けません。ここの病棟では小柄なフィリピン人やインド人看護師が多いため、一人の患者さんの体位交換や歩行援助をするのに、3~5人の看護師が力を合わせてしなければいけないこともあります。

ここでは「ノーリフトポリシー」があり、医療従事者の安全を守るために、患者さんを持ち上げないことを基本としています。患者さんをベッド上で楽に動かすスライディングシートを用いたり、ホイストなどの介護補助器を利用して、体に負担のかからない援助方法が推奨されています。看護師は定期的にマニュアルハンドリング講習を受け、患者さんを安全に援助するとともに、看護師の怪我も予防できる方法を学びます。

卒業年度:2007年
留学前勤務:イムス葛飾ハートセンター
現在勤務地:Auckland City Hospital(ニュージーランド)
所属:Senior Registrar

2016年からブリスベン、2017年からニュージーランドで研修を行っています。これから留学を考えている方の参考になればうれしいです。
質問などあればseiri45@yahoo.co.jpまでどうぞ。

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