オールウェイズ サムシング肺移植手術

2018-07-02

ある日、肺移植の手術がありました。

前回再開胸の肺移植(2回目の移植)は色々あって12時間近くかかったのですが、今回はいわゆる普通の肺移植。珍しく術前の全身状態も良く、胸郭も大きくてなかなかやりやすそうな感じで、テイ(若手アテンディング)も「終わったら久しぶりにチャイナタウンでも行くか」と上機嫌でした。肺動脈とか肺静脈の剥離が早く終わり肺が届くのを待っている時間ができたので、テイが「これで皆の分のピザでも買ってきて」と、決してピザ購入係ではないパーフュージョニスト(人工心肺回す人)のメーガンに言っていました。普段はピザとか聞くと皆イェーイとなるのですが、その日はややおとなしめな人が多かったためあまり盛り上がらず、テイもあれ?ピザって言ったのに盛り上がり少ないな、今日の客はしけてるな、みたいな感じになっていたので、仕方なく「イェーイ」と言ってみました。誰も同調することもなく、特に何も起こりませんでした。

その後肺が届きじゃあぼちぼち吻合していきますか、となりました。その日は右側の気管、肺静脈、肺動脈の順番に吻合していったのですが、心臓がやや左に傾いていたからなのか非常に視野もよく、すんすんと進んでいました。「これ楽勝コースだね」という雰囲気だったのですが、左側の吻合になると全てが変わりました。心臓が左に傾いてる分、左側の肺門の視野が全くとれず、特に肺静脈はもう絶望的に奥の方にあり「あー奥の方にあるわー」という感じでした。その後も肺静脈裂けたり、肺動脈裂けたり色々あって、結果手術は12時間くらいかかりました。手術終盤、テイがなぜかドヤ顔で「オールウェイズ サムシングだぜ」と言っていました。「いや、ドヤ顔はおかしいでしょ」と突っ込みたかったですが、疲れてたしドヤ顔って英語がわからなかったのでやめました。

頑張って手術の内容に触れてみました。

手術は終わりました。

卒業年度:2008年
現在勤務地:シカゴ大学
所属:心臓胸部外科
役職:クリニカルフェロー

2016年の9月からシカゴ大学の心臓外科でフェローとして働き始めました。何かあればブログに書いていこうと思ってます。質問などあれば気軽に連絡ください。

メール:kitaharahiroto@yahoo.com

face bookアカウント:北原大翔~モテたい心臓外科医、米国へ渡る~

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