JAYCS留学ブログ更新情報


























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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新着情報

2016年02月17日

第8回 JAYCS研究会/懇親会 終了報告

2016年2月16日に開催されました、第8回 JAYCS研究会/懇親会は、
26名の参加者があり、本研究会を無事終了することができました。

板谷慶一先生、大変興味深いご講演ありがとうございました。
また、ご参加いただいた皆様、関係各位に心より感謝申し上げます。



2016年02月10日

第8回 JAYCS研究会/懇親会 開催のお知らせ

2月16日(火)日本心臓血管外科学会の会期中に研究会および懇親会を開催いたします。
今回もおいしいご当地の食事を堪能しながら、本音トークで講演を聴くフランクなスタイルにしました。
ゲストは京都府立医科大学の板谷慶一先生をお招きしてご講演いただきます。

年齢関係なくどなたでも参加できます。いつもご参加して下さっている先生方、初めての方、学生さん、皆さん奮ってご参加ください。お待ちしています。

第8回JAYCS研究会/懇親会
日 時:2016年2月16日(火) 20:00〜22:00
会 場:純系名古屋コーチンとつけ麺の店 Hioki 錦本店 (ヒオキ) 052-973-3660
     愛知県名古屋市中区錦3-20-17 メイプル錦ビル 3F
講 演:「三次元血流解析と心臓血管外科のこれから」
    板谷 慶一 先生 (京都府立医科大学)
会 費:5000円
参加方法:info@jaycs.jp に氏名・所属先を表記の上お申し込みください
締め切り:2016年2月14日(日)
問い合わせ:JAYCS事務局 info@jaycs.jp

2016年01月13日

嶋田直洋先生 インドネシア国立循環器センター ジャカルタ

嶋田直洋 先生

留学施設: インドネシア国立循環器センター ジャカルタ
留学期間: 2013年7月~2015年12月
留学に必要だった資格: 日本医師免許、日本外科学会認定医
留学中の立場: Clinical Fellow
留学施設の特徴:成人心臓外科は年間1400例程度
留学中の経験症例数: 執刀 約230例 助手 約400例(指導的助手 約20例)

医学部入学前からアジアで生活してみたい希望があり、臨床留学はアジアで行いたいと考えていました。タイやマレーシアに行きたいと思っていましたがツテがありませんでした。

2012年3月のアジア心臓血管外科学会がインドネシアのバリ島で行われ、演題を出しましたが折角なので現地の病院を訪問しようと考えました。当時私が在籍していた病院の循環器部長はインターベンションで世界的に有名であり相談したところ、ジャカルタにあるインドネシア国立循環器センターで数回PCIを指導したことがあり紹介できるとのことで連絡していただき見学することが出来ました。見学後、成人心臓外科のボスに留学希望を伝えたところ快諾していただきました。

当センターの成人心臓外科部門は年間約1400例、手術室4室、ICUは14ベッドです。1日4-7例の開心術があります。症例の内訳はCABGが6割ほど、弁膜症は殆どリウマチ性で大動脈症例は月1-2例程度です。ICU専属医がいます。病棟業務や当直はレジデントが行いますが、当直明けの彼らの様子からレジデントの手術以外の業務量は日本に比べるとはるかに少ないと思われます。フェローである私は基本的に手術室業務+ICUでの外科処置( ECMO導入、IABP挿入、気管切開等 ) です。

留学前まで経験数としては開心術約50例でAVRと解離の手術が大半です。内胸動脈剥離は数例程度、単独CABGの経験はありませんでした。
医師8年目の2013年7月から臨床留学を開始しました。始めの一ヶ月間はSVG採取と第二助手が多かったですが、その後から内胸動脈剥離、人工心肺確立、第一助手、近位吻合、閉胸を行うようになりました。CABGの遠位吻合や弁置換の一部を徐々に行い留学開始半年後に1例目の執刀機会をいただきました。執刀は週に1例程度の期間が半年ほど続き、その後から週2-5例に増えていきました。リスクの高くない症例ではコンサルタント無しで行うことが多くなり、留学後半期では心停止時もしくはOPCABの吻合時のみ手洗いするようになりました。執刀症例の内訳としてはリウマチ性弁膜症に対する MVR、DVRとOPCABが大半を占めます。大動脈症例はコンサルタントでも苦労しており、修練医の執刀チャンスは無いと思われます。
CABGやMVR等、日本では少なくなってきている症例をハイボリュームで経験できたのは良かったですが、日本に比べると患者は大分若く、リスクが低く、単純症例が多いのでこの経験のみでは日本で通用しないと思われます。

言語に関してですが医師は英語を話せますが、看護師や体外循環技師は話せない人が多く、インドネシア語を現地で勉強しました。手術中の指示、レジデントへの指導等はインドネシア語で行うのでサバイバル的に覚えて行きます。日常ではインドネシア語のみを使用していたので、最終的に英語力は留学以前より低下しました。

インドネシアと日本の歴史的経緯からインドネシア人のほとんどは親日を超えて尊日であり、あらゆる場面で日本人ということだけで良く思われます。特に当センターでは私以前に4人の日本人が留学しており、諸先生方のお陰で日本人の評価は非常に高いです。デング熱を2回罹ったり、住居や食事は快適なものとは言い難いですが、インドネシア人と日本人がお互いに尊敬し合う毎日は非常に実りあるものでした。

先進国の人間として、発展途上国に住み現地の人とさほど変わらないレベルでの生活を送れたのは人生において非常にいい経験となりました。殆どの心臓外科医は手術経験を積むことを主目的に臨床留学すると思われますが、私のように実は海外生活を体験したいだけだった、という留学者がいても良いのではと思っています。